とらきす の ぐだログ

とらきす の ぐだログ

ぐだぐだとなんかするブログ。フォントなり、DTMなり、とりあえずぐだります。

東方Projectの各音源を解説してみる

(2017/02/17 GASE4にのみ収録されているドラムキットを見つけたので追記)
(2017/01/24 PrologueがCubase AIにもバンドルされているようなので修正)
2017/01/22 The NAMM Show 2017にて、SteinbergよりHALion 6及びHALion Sonic 3が発表されました。まだ販売が開始されていないため、記事の更新はまだ保留しておくことにします)
(2017/01/19 Super Quartetのインストール環境制限について追記)
(2017/01/18 私の所持しているものに限り、画像を追加)
(2017/01/17 各音源の入手難易度を追記
単純にどれほど流通しているかを基準にしています)

記事が長くなりすぎたため、分割しました。

作品別音源リストはこちらを、代替となる音源についてはこちらを参照してください。


SD-90 (EDIROL/Roland)

入手難易度:★★★☆☆

言わずと知れた、ZUN音源の代表格。1050音色/30ドラムセットを収録。オーディオインターフェイス部分は24bit,44.1/48kHz。
GM2規格に準拠しているので、ありとあらゆるジャンルに対応できるマルチ音源ですね。下に挙げている他の音源とは違い、ハード音源の部類に入ります。なお、他のSDシリーズとの比較は当記事の最下部にて。こちら
かつて大ヒットしたSound Canvasシリーズの後継ブランドであるStudio Canvasシリーズの最上位機種です。オーディオインターフェース機能を内蔵していて、これ1つとPCさえあれば、一応は楽曲制作を完結させられるというスグレモノ。
ClassicalやContemporaryマップの音色は、全体的にバランスが取れていて、扱いやすいですね。Rolandっぽいです。一方Soloマップなどには、Rolandにしては珍しくクセのある音色が多いですね。
東方Project(旧作や書籍付属CDの楽曲、黄昏作品の楽曲のうち神主制作でないものは除く)の楽曲において、メイン音源として、ほぼ必ず使用されています。通称ZUNペットとして知られているRomantic Tpや、Flute VibReed RomanceAtack Clav 2EP Legend 3Oct.JP Sawなどなど、印象に残りやすい音色がよく使われていますね。ちなみに、神主はほとんどSoloかSpecial 1, 2マップしか使いません。
東方紅魔郷、蓬莱人形の楽曲ならば、コレ一台でほぼ完璧に再現できます(SC-88Proが使用されているという話も聞きますが、どうにもソースが…もし使用されていたとしても、恐らくSD-90のみでカバーできるのではないかと思います)。
既に廃盤となっていますが、2017年現在においても、ネットオークションなどで少なからず流通していたりしていなかったり。


Super Quartet (EDIROL/Roland)

入手難易度:★★★★★

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ピアノ(アコースティック/ローズ/ウーリッツァ)、ギター(アコースティック/クリーントーン)、ベース(アコースティック/エレキ)、ドラム(アコースティック)といった4つの楽器に的を絞ったソフトシンセ。
同じブランドであるためか、音色の雰囲気がSD-90に似ています(それどころかSD-90と同じ名前のプリセットもあるのですよ)。音色数が数十音色と少ない代わりに、SD-90のそれらよりもクオリティは上ですね。
全体的にきらびやかで艶のある音色が多い気がします。特にピアノなどは、よく言えば澄んだ、悪く言えばキンキンした音で、一部の方々(主に私)に評判です。
妖々夢星蓮船のピアノ、アコースティックギター、ベースに使用されていますね。
廃盤というのも理由の1つですが、それを考慮しても、この音源は特に手に入りにくいです。中期の神主音源には廃盤のものも多いですが、Super Quartetはダントツですね。オークションやebayなんかでも、出品されているのを、未だかつて見たことがありません。電気街なんかを探し回ってみるのが得策かと。
なお、この音源含むEDIROL HQ Instrumentsシリーズは、Windows XP 64bit版もしくはWindows Vistaの環境において、そのままだとインストールすることができません。ですが、レジストリの値を書き換えることによってインストールすることが可能になりますので、諦めないでくださいね。書き換え方法についてはいろいろな方がまとめてくださっているので、ググってそちらを参照してください。ぐぐれかす、です


HALionシリーズ (Steinberg)

入手難易度:★☆☆☆☆

Steinbergの総合マルチなソフトシンセ。
2017年現在では、最上位版のHALion 5サンプラー機能に特化したHALion Sonic 2、廉価版のHALion Sonic SE 2の計3エディション展開となっています。上位の2つは別売りとなっており、HSSE 2はCubase(Steinberg)にバンドルされている…のはいいのですが、そのCubaseのエディションによっても、これまた収録音色数が変わってきます。
神主が2017年現在で使用しているのはSonic SE 2であると考えられます(燕石博物誌や旧約酒場にてRetrologue 2を使用していることから、Cubase 8.5以降を所持している可能性が高い)。もちろんHALion 5やSonic 2の可能性もないとは言い切れませんが、いずれにせよSonic SE 2で再現可能です。HALion OneHALion Sonic SEを使用していた時期もありましたが、これはバージョンの違いのようなものなので、Sonic SE 2の下位互換と考えてよいでしょう。つまり、Sonic SE 2さえあれば、OneやSonic SEも入手する必要はありません
一方、先程も書いた通り、Cubaseのエディションによって、Sonic SE 2に収録されている音色数が違います。今の所、ダブルスポイラー〜妖精大戦争のピアノや、ダブルスポイラー以降のシンセパッドとして使われているようですが、例えば、SR Live Grand Pianoを含むArtistバンクの音色は、Cubase Elementsよりも上のエディションでしか使用できません。ましてやMellow Grand PianoなんかはProバンク…だったような気がします(私はHALionシリーズを所持していないので、確実とはいえません)ので、その場合はCubase Proを買う必要があります。
完全再現を目指すのなら、HALion 5 or Sonic 2を買うか、それとも思い切ってCubase Proを買ってしまうのが得策ですかね。


The Grand 3 (Steinberg)

入手難易度:★☆☆☆☆

ピアノ/キーボード音源。
私はこれ持ってないので詳しくはわかりませんが、YAMAHA C7Bösendorfer 290(これ初見だと読み方わからないですよね…ベーゼンドルファーって読むらしいです)、Stainway Model DYAMAHA CP-80Nordiskaの音が収録されているらしいです。下位エディションのThe Grand SE 3というものもあるらしく、そちらではYamaha C7とNordiskaのみを収録しているとのこと。
有名なピアノばかりですので、別のピアノ音源でも頑張れば再現できると思います。
神霊廟以降のピアノに使われているようですね。
The Grand 3は、Cubaseにはバンドルされていませんので、別途購入するしかありません。SE 3でもいいと言うのであれば、Cubaseに付属してくる体験版を低価格でアクティベートする、という手もありますね。


Monologue・Prologue (Steinberg)

入手難易度:★★★☆☆

Cubaseにバンドルされているアナログシンセ。
これらは所持していないので、詳しくはわかりません…しょぼんぬ。
神霊廟のベース等に使用されています。
Prologueについては、2017年現在、Cubase Elements AI以上のエディションにバンドルされていますが、別売りはされていませんので、Cubaseを買う他に入手する術はありません。もしくは、Cubase AIがバンドルされている製品を買うとか。余程ありえないと思いますが、Nuendo Expansion Kitという手もなくはないですね。ないでしょうけど。
Monologueに至っては、Cubase 7以降にはバンドルされなくなった上、別売りもされていないため、実質 廃盤となっています。


Retrologueシリーズ (Steinberg)

入手難易度:★☆☆☆☆

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画像は Retrologue

古き良き減算方式のアナログモデリングシンセ。
ポリ/モノ両対応。力強い出音と扱いやすい操作性がウリ(だと個人的に思っています)。フリーソフトとして有名なSynth1の高級版的な印象ですね。現在ではRetrologue 2へとバージョンアップを遂げています。当然 上位互換ですので、Retrologue 2さえあれば、Retrologueを再現可能です
鳥船遺跡で初めて使われて以来、使用頻度がどんどん上がっていっていますね。今やSD-90よりも使われているかも。燕石博物誌以降はRetrologue 2へ乗り換えたご様子。
2017年現在、Cubase Artist以上のエディションにRetrologue 2がバンドルされています。コレ単体でも販売されており、特にこの製品はアクティベートにUSB-eLicenserが必要ないので、Steinberg社の商品を買ったことがないという方でも手を出しやすいのではないでしょうか。


Virtual Guiaristシリーズ (Steinberg, Wizoo)

入手難易度:★★★★☆

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↑ VG
↓ VGEE
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リズムギターに特化した音源。アコギも、エレキも、あるんだよ。
コードを指定してやるだけで、DAWのテンポに追従してジャンジャカギャンギャン鳴ってくれます。この使いやすいこと…本当に素晴らしい音源ですよ。ただ、その機能故にしょうがない部分ではあるのですが、単音は鳴らせません。あくまで和音だけなので、通常用途では、他のギター音源と併せて使うとよいでしょう。
第一弾のVGがリリースされた後、わりとすぐにVirtual Guitarist Electric Editionも発売。こちらはエレキギターに的をしぼっていて、初代(というかUltra Ⅰ)に比べてラフな音色が多い印象。実はVirtual Guitarist 2も後にリリースされていて、こちらにはVGとVGEEの音色も全て含まれています
蓮台野夜行伊弉諾物質とかなり長期に渡って使用されていました。神主が所持していたのは、おそらくVGVGEEです。これらの音色を含むVG2でも再現可能ですが、搭載エフェクトの関係からVGEEの音色が少し変わってしまうため、気をつけてください。
今では全て廃盤となっており、入手は難しいですね。オークションか、中古店を練り歩く他ないでしょう。
ちなみに、こちらの音源はSteinbergWizooの共同開発となっています。Wizooとは、主にサウンドライブラリを取り扱っていたメーカーで、かつてSteinbergとタッグを組み、数多くの名作VSTiを世に送り出した猛者として知られています。VGシリーズをはじめとして、HALionシリーズの前身であるHypersonicシリーズThe Grand 2、後述するLM-4 MKII、他にもVirtual Bassistなんてのもリリースしていましたね。これら全てにWizooが関わっています。現在では、Avid社の傘下にてAIR Music Technologyと名前を変えて活動しているご様子。
(:wizoo:) ←こんなロゴマークでしたね。たしか。


LM-4 MKII (Steinberg, Wizoo)

入手難易度:★★★★☆

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ややチープな印象のドラム音源。というか、ほぼサンプラーです。
近頃のドラム音源とはまた違った使いやすさがありますね。軽いし、パッと立ち上げて、気軽に使えます。
CD-ROM2枚組となっており、1枚目には、LM-4 MKIIのインストーラ、Wizoo Default Kits、Latin Kit、サウンドループ集が、2枚目には、Bitbeats Kit、Steinberg Kits、Steinberg Vinyl Kits(ビニールってこうやって書くんですね…はじめて知りました)、Wizoo Processed Studio Kits
が収録されています。また、拡張音源としてKit Connectionシリーズなんてのもリリースされていますね。
妖々夢星蓮船にて使用されています。鳥船遺跡でも少し。どうやら、神主はWizoo Processed Studio Kitsしか使っていないみたいですね。やや特徴のある音が多く、ベタ打ちでもかなりそれっぽく聴こえます。
現在は廃盤となっています。LM-4やLM-7、LM-9なんてのもあるみたいですが、概して手に入りにくいですね。オークションでも、なかなか出品されていないと思います。


Groove Agentシリーズ (Steinberg)

〜GA3 入手難易度:★★★★☆
GA4 入手難易度:★☆☆☆☆

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↑ GA2
↓ GA4
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マルチジャンルなドラム音源。
LM-4 MKIIの後継シリーズですね。2017年現在、上位版であるGroove Agent 4は別売りで、廉価版であるGroove Agent SE 4Cubase AI(8.5以前の場合はElements)以上のエディションにバンドルされています。Cubase 6.5以前だと、Groove Agent ONEがバンドルされていましたね。
もともとGAシリーズは他のドラム音源に比べてやや特徴的な操作性を持っていましたが、GA4では前バージョンのGA3から大幅にUIが変更され、もともとサンプラーベースのUIを持っていたONEに近い操作性(いわゆるMPCスタイル)に切り替わりました。音のリアルさはともかくとして、他の音源よりも手軽で、しかも柔軟性が高い印象がありますね。
ダブルスポイラー伊弉諾物質ではGA3が、紺珠伝以降ではGA4GASE4、そして拡張ライブラリのElek Drumsが使用されています。
…はい、GASE4です。なんと、GASE4には収録されているが、上位版であるはずのGA4には収録されていないというプリセットがあるのです。「凍り付いた永遠の都」と「パンデモニックプラネット」に使用されているプリセットですね。@Wikiによると、それぞれHip Hop Kit 01Dubstep Kit 01という名称のもよう。この2つ、秘封でもちらほら使用されていますね。多分、プリセットとして組まれていないだけで、波形自体は収録されているんじゃないかと踏んでいるのですが…詳細は、そのうち、調べておくことにします。
ちなみに、GA3とGA4では互いに互換性がなく、GA4だけを購入したとしても、GA3の音を完全再現することは不可能です。もまた然り。
しかし、偶然か必然か、神主がGA3において使用していたプリセットは、妖精大戦争などの一部を除いて、全てGroove Agent 2で再現できちゃうんですよ(もちろん神主が実際にGA2を使っていたという可能性もあります)。かくいう私も、GA2とGA4のみを持っている系の人ですし。
なお、Elek DrumsはGA4、SE4、ONE向けの拡張音源のため、〜GA3では使用できません
GA2とGA3は廃盤となっており、Elek Drumsはダウンロード版のみの販売となっています。完全再現したいのならば、GA3とGA4、GASE4(つまりはCubase AI以上)、Elek Drumsを購入する必要がありますね。先述の通り、「妖精大戦争」「未知の花 魅知の旅」の一部を諦めるならば、GA3ではなくGA2でも代用可能です。


Real Guitarシリーズ (Music Lab)

入手難易度:★☆☆☆☆

f:id:trackiss:20170118214845p:plain 画像は RG4

そこそこリアルなアコギ音源。
VGシリーズとは違い、単音毎にサンプリングされている、まぁいわゆる普通の音源です。でもコード周りの補助機能や奏法も充実していて、リズムギターとしても、使えないこともない。
伊弉諾物質〜で使用されています。「アガルタの風」が印象的ですね。恐らくReal Guitar 3を使っていると思われます。Real Guitar 4にバージョンアップしても、GUIとかコード機能とかが変わったくらいで、音色は同じでしたし。
現在ではReal Guitar 4が主に販売されていますが、前述の通り、どちらを購入しても、再現に差し支えはありません。


Electri6ity (Vir2 Instruments)

入手難易度:★☆☆☆☆

大容量のエレキギター音源。
8本のエレキギターを忠実に再現し、そのサンプリング総容量は20GB後半!という代物だそうです。マルチエフェクターやアンプシミュレータなんてものも搭載しているようで、まさにオールマイティなエレキギター音源という訳ですね。
鳥船遺跡から使われ始め、輝針城〜ではガンガン使用されています。長年使われ続けていたVGシリーズも、Electri6ityの登場により終焉の時を迎えたのです。どちらも性質の全く異なる音源ですので、通常用途ならば競合することはないと思いますけれどね。
実はElectri6ityの名前が判明するまでは、Real LPC(Music Lab)+VST Amp Rack(Steinberg)が使用されているのではないか、という説もあったのです。VST Amp Rackは、Cubase Elements以上のエディションで使用できるアンプシミュレータですね。実際これでも似たような音が再現できているようなので、もしかしたらこちらも使用されているのかもしれません。


Trilian (Spectrasonics)

入手難易度:★☆☆☆☆

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出ました。
大容量のベース音源です。あくまでその他ZUN音源と比べれば、ですけどね。その他Spectrasonics製品に比べてしまうと、少ない方だと言えなくもないですし。
世界中のありとあらゆるアコースティック/エレキ/シンセベースをこれでもかとサンプリングしたその総容量は、なんと36GB。当然 音のリアルさとライブラリの数は現状最強レベルだと思いますね。まさに「これさえあれば、何もいらない。by Microsoft」ですよ。ベース音源はこれ一つでお腹いっぱいです。
神霊廟〜のベースに使用されています。シンセベースが、しかもアルペジオ付きのプリセットが多用されているみたいですね。ライブラリの数が多すぎて、音を探すのが大変です。


Ezdrummer (Toontrack)

入手難易度:★☆☆☆☆

そこそこ有名なドラム音源。三大ドラム音源の一つに数えられている…らしい、です。
その名の通り、直感的な操作性と低価格がウリ。…とはいえ、拡張ライブラリを買っていくタイプの販売形式になっていますので、価格面は人によりますね。
鳥船遺跡弾幕アマノジャクにて使用されています。その後、秘封でもちらほら。Ezdrummerに標準搭載されているライブラリと、拡張ライブラリのElectronics EZXが主に使われています。鳥船遺跡ではClaustrophobic EZXなんてのも使われていたみたいですね。
現在ではEzdrummer 2となって販売されていますが、実は、コレには初代Ezdrummerの標準ライブラリが入っていないんですよ。ですので、この場合は拡張ライブラリのPop/Rock EZXを購入する必要があります。


音・辞典 VOL.3 自然 (データクラフト/イメージナビ)

入手難易度:★☆☆☆☆

雷鳴や水音などの環境音を中心に収録した素材集。
使いやすい音が多い、らしいです。地味にVGシリーズの次くらいに長く使われていますね。しかも現役。
風神録〜の環境音はたいていコレです。
現在では運営会社が変わり、ダウンロード版のみの販売となっているようですね。