とらきす の ぐだログ

とらきすのぐだログ

ぐだぐだとなんかするブログ。フォントなり、DTMなり、とりあえずぐだります。

東方Projectの各音源を解説してみる

(2017/10/16 初代GAについて追記)
(2017/10/14 そういえばTG3買っていたので追記)
(2017/09/22 情報の整理、TG3について追記 、HALionの項目についてコメントアウト)
(2017/09/12 細かい追記・修正)
(2017/07/28 Ezdrummer 2、Electronics EZX、Pop/Rock EZXを入手したので画像を追加)
(2017/02/17 GASE4にのみ収録されているドラムキットを見つけたので追記)
(2017/01/24 PrologueがCubase AIにもバンドルされているようなので修正)
(2017/01/22 The NAMM Show 2017にて、SteinbergよりHALion 6及びHALion Sonic 3が発表されました。まだ販売が開始されていないため、記事の更新はまだ保留しておくことにします)
(2017/01/19 Super Quartetのインストール環境制限について追記)
(2017/01/18 私の所持しているものに限り、画像を追加)
(2017/01/17 各音源の入手難易度を追記
単純にどれほど流通しているかを基準にしています)

記事が長くなりすぎたため、分割しました。

作品別音源リストはこちらを、代替となる音源についてはこちらを参照してください。


SD-90 (EDIROL/Roland)

主な使用作品: 全作品
入手難易度: ★★★☆☆

言わずと知れた、ZUN音源の代表格。1050音色/30ドラムセットを収録。オーディオインターフェイス部分は24bit,44.1/48kHz。
GM2規格に準拠しているので、ありとあらゆるジャンルに対応できるマルチ音源ですね。下に挙げている他の音源とは違い、ハード音源の部類に入ります。なお、他のSDシリーズとの比較は当記事の最下部にて。こちら
かつて大ヒットしたSound Canvasシリーズの後継ブランドであるStudio Canvasシリーズの最上位機種です。オーディオインターフェース機能を内蔵していて、これ1つとPCさえあれば、一応は楽曲制作を完結させられるというスグレモノ。
ClassicalやContemporaryマップの音色は、全体的にバランスが取れていて、扱いやすいですね。Rolandっぽいです。一方Soloマップなどには、Rolandにしては珍しくクセのある音色が多い印象。
東方Project(旧作や書籍付属CDの楽曲、黄昏作品の楽曲のうち神主制作でないものは除く)の楽曲において、メイン音源として必ずと言っていいほどに使用されています。通称ZUNペットとして知られているRomantic Tpや、Flute VibReed RomanceAtack Clav 2EP Legend 3Oct.JP Sawなどなど、印象に残りやすい音色がよく使われていますね。ちなみに、神主はほとんどSoloかSpecial 1, 2マップしか使いません。
東方紅魔郷、蓬莱人形の楽曲ならば、コレ一台でほぼ完璧に再現できます(SC-88Proが使用されているという話も聞きますが、どうにもソースが…もし使用されていたとしても、恐らくSD-90のみでカバーできるのではないかと思います)。
既に廃盤となっていますが、2017年現在においても、ネットオークションなどで流通していたりしていなかったり。楽器店なんかでも結構置いてあったりするそうです。


Super Quartet (EDIROL/Roland)

主な使用作品: 妖々夢星蓮船
入手難易度: ★★★★★

f:id:trackiss:20170118212723p:plain

ピアノ(アコースティック/ローズ/ウーリッツァ)、ギター(アコースティック/クリーントーン)、ベース(アコースティック/エレキ)、ドラム(アコースティック)といった4つの楽器に的を絞ったソフトシンセ。恐らく、ドラムは使用されていません。
同じブランドであるためか、音色の雰囲気がSD-90に似ています(それどころかSD-90と同じ名前のプリセットもあるのですよ)。音色数が数十音色と少ない代わりに、SD-90のそれらよりもクオリティは上ですね。
全体的にきらびやかで艶のある音色が多い気がします。特にピアノなどは、よく言えば澄んだ、悪く言えばキンキンした音で、一部の方々(主に私)に評判です。
廃盤というのも理由の1つですが、それを抜きにしてもこの音源は特に手に入りにくいです。中期の神主音源には廃盤のものも多いですが、Super Quartetの入手難度はダントツ。オークションやebayなんかでも、出品されているのを未だかつて見たことがありません。電気街なんかを探し回ってみるのが得策かと。私はそうして入手しました。後から思えば、運が良かったんですね…
なお、この音源含むEDIROL HQ Instrumentsシリーズは、Windows XP 64bit版もしくはWindows Vistaの環境において、そのままだとインストールすることができません。ですが、レジストリの値を書き換えることによってインストールすることが可能になりますので、諦めないでくださいね。書き換え方法についてはいろいろな方がまとめてくださっているので、ググってそちらを参照してください。


The Grand 3 (Steinberg)

主な使用作品: ダブルスポイラー
入手難易度: ★☆☆☆☆

ピアノ/キーボード音源。
私は所持していないので詳しくはわかりませんが、
Yamaha C7Bösendorfer 290Stainway Model DYamaha CP-80Nordiskaの音が収録されています。各音色毎に、鑑賞者側の立場から収録された「Close」、奏者側の立場から収録された「Player」が用意されています(CP-80除く)。
また、Cubase 6にはThe Grand SE 3の60日間体験版が付属しており、そちらではYamaha C7とNordiskaのみを収録しているとのこと。神主はよくYamaha C7のプリセットをよく使っているので、SE 3でも再現には困らないかもしれません。もっとも、最近ではModel D等のプリセットも使われていますし、ダブルスポイラーが2010年発売(Cubase 6は2011年発売)という事を考えると、神主ははじめからTG3を使用していたと考えるのが自然ですけどね。
それでも、収録されているのは有名なピアノばかりですし、そこまで追求しないのであれば、別のピアノ音源でも十分に代用できます。エフェクト次第でどうにでもなる。
The Grand 3は、Cubaseにはバンドルされていませんので、別途購入するしかありません。SE 3でもいいと言うのであれば、Cubaseに付属してくる体験版を低価格でアクティベートする、という手もありますね。


Monologue・Prologue (Steinberg)

主な使用作品: 神霊廟〜?
入手難易度: ★★★☆☆

Monologueは、減算方式のモノフォニックシンセ、一方Prologueはポリフェニックシンセです。Cubaseにバンドルされています。
私はこれらを所持していないので、詳細はわかりません…しょぼんぬ。
シンセベースとして使用される例が多いようです。
Prologueについては、2017年現在、Cubase Elements AI以上のエディションにバンドルされていますが、別売りはされていませんので、Cubaseを買う他に入手する術はありません。もしくは、Cubase AIがバンドルされている製品を買うとか。余程ありえないと思いますが、Nuendo Expansion Kitという手もなくはないですね。ないでしょうけど。
Monologueに至っては、Cubase 7以降にはバンドルされなくなった上、別売りもされていないため、実質 廃盤となっています。


Retrologueシリーズ (Steinberg)

無印 主な使用作品: 鳥船遺跡
2 主な使用作品: 燕石博物誌〜
入手難易度: ★☆☆☆☆

f:id:trackiss:20170118212743p:plain
画像は Retrologue

古き良き減算方式のアナログモデリングシンセ。ポリ/モノ両対応で、力強い出音と扱いやすい操作性がウリ(だと個人的に思っています)。フリーソフトとして有名なSynth1の高級版的な印象ですね。現在ではRetrologue 2へとバージョンアップを遂げています。当然 上位互換ですので、Retrologue 2さえあれば、Retrologueを再現可能です
鳥船遺跡で初めて使われて以来、使用頻度がどんどん上がっていっていますね。今はSD-90よりも使われているかも。燕石博物誌以降はRetrologue 2へ乗り換えたご様子。
2017年現在、Cubase Artist以上のエディションにRetrologue 2がバンドルされています。コレ単体でも販売されており、特にこの製品はアクティベートにUSB-eLicenserが必要ないので、Steinberg社の商品を買ったことがないという方でも手を出しやすいのではないでしょうか。


Virtual Guiaristシリーズ (Steinberg, Wizoo)

VG&VGEE 主な使用作品: 蓮台野夜行伊弉諾物質
入手難易度: ★★★★☆

f:id:trackiss:20170118212830p:plainf:id:trackiss:20170118212917p:plain
↑ VG
↓ VGEE

f:id:trackiss:20170118213048p:plain

リズムギターに特化した音源。アコギも、エレキも、あるんだよ。
コードを指定してやるだけで、DAWのテンポに追従してジャンジャカギャンギャン鳴ってくれます。ただ、収録されているのはコード音だけですので、主にバッキングとして使う事になるかと。
第一弾のVGがリリースされた後、わりとすぐにVirtual Guitarist Electric Editionも発売。こちらはエレキギターに的をしぼっていて、初代(というかUltra Ⅰ)に比べてラフな音色が多い印象。実はVirtual Guitarist 2も後にリリースされていて、こちらにはVGとVGEEの音色も全て含まれています
かなり長期に渡って使用されており、神主が所持していたのはVGVGEEの2つであると思われます。これらの音色を含むVG2でも再現可能ですが、搭載エフェクトの関係からVGEEと少し音色が異なるものになるとの事。
今では全て廃盤となっており、入手は難しいですね。オークションか、中古店を練り歩く他ないでしょう。
ちなみに、こちらの音源はSteinbergWizooの共同開発となっています。Wizooとは、主にサウンドライブラリを取り扱っていたメーカーで、かつてSteinbergとタッグを組み、数多くの名作VSTiを世に送り出した猛者として知られています。VGシリーズをはじめとして、HALionシリーズの前身であるHypersonicシリーズThe Grand 2、後述するLM-4 MarkⅡ、他にもVirtual Bassistなんてのもリリースしていましたね。これら全てにWizooが関わっています。現在では、Avid社の傘下にてAIR Music Technologyと名前を変えて活動しているご様子。
(:wizoo:) ←こんなロゴマークでしたね。たしか。


LM-4 MarkⅡ (Steinberg, Wizoo)

主な使用作品: 妖々夢星蓮船
入手難易度: ★★★★☆

f:id:trackiss:20170118213949p:plain

ややチープな印象のドラム音源。というか、ほぼサンプラーです。
近頃のドラム音源とはまた違った使いやすさがありますね。軽いし、パッと立ち上げて、気軽に使えます。また、各サンプルのパンを振る事ができるのも特徴の一つ。
CD-ROM2枚組となっており、1枚目には、LM-4 MarkⅡのインストーラ、Wizoo Default Kits、Latin Kit、サウンドループ集が、
2枚目には、Bitbeats Kit、Steinberg Kits、Steinberg Vinyl Kits、Wizoo Processed Studio Kits
が収録されています。また、拡張音源としてKit Connectionシリーズなんてのもリリースされていますね。
妖々夢星蓮船にて使用されています。鳥船遺跡でも少し。どうやら、神主はWizoo Processed Studio Kitsしか使っていないようです。その名の通り特徴のある音が多く、ベタ打ちでもかなりそれっぽく聴こえます。
現在は廃盤となっています。LM-4やLM-7、LM-9なんてのもあるみたいですが、概して手に入りにくいですね。海外オークションでないと、なかなか出品されていないと思います。


Groove Agentシリーズ (Steinberg)

〜GA3 主な使用作品: ダブルスポイラー伊弉諾物質
〜GA3 入手難易度: ★★★★☆
GA4 主な使用作品: 紺珠伝〜
GA4 入手難易度: ★☆☆☆☆

f:id:trackiss:20170118214205p:plain
↑ GA2
↓ GA4

f:id:trackiss:20170118214825p:plain

マルチジャンルなドラム音源。
LMシリーズの後継ですね。2017年現在、上位版であるGroove Agent 4は別売りで、廉価版であるGroove Agent SE 4Cubase AI(8.5以前の場合はElements)以上のエディションにバンドルされています。Cubase 6.5以前だと、Groove Agent ONEがバンドルされていましたね。
もともとGAシリーズは他のドラム音源に比べてやや特徴的な操作性を持っていましたが、GA4では前バージョンのGA3から大幅にUIが変更され、もともとサンプラーベースのUIを持っていたONEに近い操作性(いわゆるMPCスタイル)に切り替わりました。音のリアルさはともかくとして、他の音源よりも手軽で、しかも柔軟性が高い印象がありますね。
ダブルスポイラー伊弉諾物質ではGA3が、紺珠伝以降ではGA4GASE4、そして拡張ライブラリのElek Drumsが使用されています。
…はい、GASE4です。なんと、GASE4には収録されているが、上位版であるはずのGA4には収録されていないというプリセットがあるのです。「凍り付いた永遠の都」と「パンデモニックプラネット」に使用されているプリセットですね。@Wikiによると、それぞれHip Hop Kit 01Dubstep Kit 01という名称のもよう。この2つ、秘封でもちらほら使用されていますね。多分、プリセットとして組まれていないだけで、波形自体は収録されているんじゃないかと踏んでいるのですが…詳細は、そのうち、調べておくことにします。
ちなみに、GA3とGA4では互いに互換性がなく、GA4だけを購入したとしても、GA3の音を完全再現することは不可能です。もまた然り。
しかし、偶然か必然か、神主がGA3において使用していたプリセットは、妖精大戦争などの一部を除いたかなりの作品において、Groove Agent 2で代用できちゃうんです。もちろん、神主が実際にGA2を使っていたという可能性もありますね。かくいう私も、GA2とGA4のみを持っている系の人ですし。
また、調べた限りでは初代Groove AgentとGA2の間にもほとんど差はないようなのです。強いて言うならば、ほんの幾つかプリセットが少ないという事くらい? 見た感じだと、東方で使われているGA2のプリセットは全部収録されているっぽいので、こちらでも充分代用できる筈です。 なお、Elek DrumsはGA4、SE4、ONE向けの拡張音源のため、〜GA3では使用できません
GA1とGA2、GA3は廃盤となっており、Elek Drumsはダウンロード版のみの販売となっています。完全再現したいのならば、GA3とGA4、GASE4(つまりはCubase AI以上)、Elek Drumsを購入する必要がありますね。先述の通り、「妖精大戦争」「未知の花 魅知の旅」等の一部の曲を諦めるならば、GA3を持っていなくともGAやGA2で代用可能です。


Real Guitarシリーズ (Music Lab)

主な使用作品: 伊弉諾物質
入手難易度: ★☆☆☆☆

f:id:trackiss:20170118214845p:plain 画像は RG4

そこそこリアルなアコギ音源。
VGシリーズとは違い、単音毎にサンプリングされている、まぁいわゆる普通の音源です。でもコード周りの補助機能や奏法も充実していて、リズムギターとしても、使えないこともない。
伊弉諾物質〜で使用されています。「アガルタの風」が印象的ですね。恐らくReal Guitar 3を使っていると思われます。Real Guitar 4にバージョンアップしても、GUIとかコード機能とかが変わったくらいで、音色は同じでしたし。
現在ではReal Guitar 4が主に販売されていますが、前述の通り、どちらを購入しても、再現に差し支えはありません。


Electri6ity (Vir2 Instruments)

主な使用作品: 鳥船遺跡
入手難易度: ★☆☆☆☆

大容量のエレキギター音源。
8本のエレキギターを忠実に再現し、そのサンプリング総容量は20GB後半!という代物だそう。ピアノ音源なんかは、今や数十数百GBが当たり前となっていますが、ギター音源でとなると、これがなかなか珍しいのです。Prominyは例外。あれは化け物です。マルチエフェクターやアンプシミュレータなんてものも搭載しているようで、まさにオールマイティなエレキギター音源という訳ですね。
輝針城〜ではVGに取って代わりガンガン使用されています。長年使われ続けていたVGシリーズも、Electri6ityの登場により終焉の時を迎えたのです。どちらも性質の全く異なる音源ですので、通常用途ならば競合することはないと思いますけれどね。
実はElectri6ityの名前が判明するまでは、Real LPC(Music Lab)+VST Amp Rack(Steinberg)が使用されているのではないか、という説もあったのです。VST Amp Rackは、Cubase Elements以上のエディションで使用できるアンプシミュレータですね。実際これでも似たような音が再現できているようなので、もしかしたらこちらも使用されているのかもしれません。


Trilian (Spectrasonics)

主な使用作品: 妖精大戦争〜
入手難易度: ★☆☆☆☆

f:id:trackiss:20170118214944p:plain

オールラウンダーなベース音源です。
世界中のありとあらゆるアコースティック/エレキ/シンセベースをこれでもかとサンプリングしたその総容量、36GB。如何にもSpectrasonicsな感じの、膨大かつ綿密に作り込まれたそのプリセットは圧巻です。音のリアルさとライブラリの数は、現状最強レベルだと思いますね。まさに「これさえあれば、何もいらない。by Microsoft」ですよ。ベース音源はこれ一つでお腹いっぱいです。
エレキベースの他、シンセベースがよく使用されています。特にアルペジエータを利用したプリセットが多用されているみたいですね。ライブラリの数が多すぎて、音を探すのが大変です。


Ezdrummer (Toontrack)

主な使用作品: 鳥船遺跡弾幕アマノジャク
入手難易度: ★☆☆☆☆

f:id:trackiss:20170728235712p:plain 画像は Ezdrummer 2 + Pop/Rock EZX

そこそこ有名なドラム音源。三大ドラム音源の一つに数えられている…らしい、です。
その名の通り、直感的な操作性と低価格がウリ。…とはいえ、拡張ライブラリを買っていくタイプの販売形式になっていますので、価格面は人によりますね。
鳥船遺跡弾幕アマノジャクにて主に使用されていましたが、以降の秘封作品でもちらほら使用されています。Ezdrummerに標準搭載されているライブラリと、拡張ライブラリのElectronics EZXが主に使われています。鳥船遺跡ではClaustrophobic EZXなんてのも使われていたみたいですね。
現在ではEzdrummer 2となって販売されていますが、実は、コレには初代Ezdrummerの標準ライブラリが入っていないんですよ。ですので、この場合は拡張ライブラリのPop/Rock EZXを別途購入する必要があります。


音・辞典 VOL.3 自然 (データクラフト/イメージナビ)

主に使用作品: 風神録
入手難易度: ★☆☆☆☆

雷鳴や水音などの環境音を中心に収録した素材集。
使いやすい音が多い、らしいです。地味にVGシリーズの次くらいに長く使われていますね。しかも現役。
風神録〜の環境音はたいていコレです。
現在では運営会社が変わり、ダウンロード版のみの販売となっているようですね。