2021/10/02: Virtual Guitarist Electric Edition の存在を完全に忘れていたので追記。
ども。
最近はお仕事が楽しくてしかたがない日々を過ごしているのですが、逆にそれ以外の時間は YouTube とニコニコ観てるか寝てるかくらいしかしてなくてですね。
仕事が趣味みたいになってしまうと良くないなと思い、最近また DTM を少しずつやりはじめています。
それで、ついに MIDI キーボードを買いました。Nektar Technology の GXP 49 ってやつ。
今までずっとマウスぽちぽちだけでノート置いてたんですが、なにせ音感がまるっきりないもので、頭の中に出てきたフレーズをピアノロールに描くのがすっごく時間かかるんです。なので、そのインターフェースとして MIDI キーボードがほしかった。
今はがんばってピアノのお勉強中。両手を別に動かすのに慣れていなくてヒィヒィ言いながら練習してます。一時的にミギー寄生してくんないかな。
あとオーディオインターフェースもほしい。ずっと Roland UA-M10 を使っていたんですが、なんか定期的にブツブツ音が切れるようになってしまいました。
Windows 11 に上げたのが悪かったのかな... Mac だと普通に使えてるんですけど、もうサポート切れてますし。この製品は Roland にしてはめずらしくサポート期間がやけに短命で困ったものです。
さて、なんとなく気が向いたので、所持している古い音源をいくつか紹介してみます。
Roland / EDIROL Super Quartet
2001年に Roland は EDIROL ブランドより発売されたマルチティンバー音源。兄弟分の GM2 音源である Hyper Canvas、ならびにそのスーパーセットである音源モジュール SD-90 と同時に発売されました。
ピアノ、ギター、ベース、ドラムの4構成マルチティンバー音源で、今は亡き Cakewalk Music Creator 2002 がバンドルされています。
わたしが持っているのは英語版で、日本版のものとパッケージがやや異なっています。ただ、ディスクおよびソフトウェアは日本版のものと共通のようです。
なぜ英語版なのかというと、海外から購入したから。イタリアのとある楽器店のオンラインストアでたまたま売っているのを見かけたのです。まだ在庫残ってたりして。
ここに書き連ねている中では最上級のレア音源。同じビンテージものでも、Virtual Guitarist みたいなよく売れた音源とは違って出荷数が少ないせいでしょうか。ともかく、日本ではもうなかなか手に入らないもののうちのひとつです。
シリアル番号によるライセンス認証 (オフラインなので単に番号のバリデーションしてるだけだと思います) を導入していますが、それとは別に、およそ2週間に1度の頻度でディスク挿入を要求してくるという悪名高い不正防止策を導入しています。
加えて、リングプロテクト、いわゆる SafeDisc というプロテクトがディスクにかかっていて、吸い出しておくという手段をとることができない。SafeDisc とは、不正なセクターをディスクに仕込むことで違法コピーを防ぐ (苦しまぎれの) 技術ですね。
こう考えると、USB-eLicenser はなんとも優秀なライセンス認証方法だったということがわかりますね。これをあんな初期から導入していた Steinberg、すごい。
ま、あれはあれで、USB-eLicenser 壊れたら云々みたいな話はありますけども。
この Super Quartet という名前ですが、実は Roland の歴史にこの名が出てくるのはこれが2度目のことだったりします。
1度目は、1985年にリリースされた最初期の音源モジュール MKS-7 Super Quartet。これまたメロディ、コード、ベース、ドラムの4構成からなるマルチティンバー構成となっています。
いかにも80年代らしいパワーのある音で、特にドラムの音が個人的には好き。というか、ほぼ完全に TR-707 の音ですが。
UVI が MKS-7 を Super-7 としてソフトシンセ化しているので、気になる人はどうぞ。
Steinberg Hypersonic 2
2005年に Steinberg より発売されたマルチティンバー音源。今でいう HALion Sonic 的な立ち位置の製品、いわゆるロムプラーってやつですね。
たまにサンプルを読み取ってくれなかったりして、現在の環境ではちょっと完動は厳しいかもしれないです。独自のフォーマットでサウンドコンテンツを管理してるので、HALion に読ませたりして使うこともできません。カナシヒ
Hypersonic 2 は、泣く子も黙る Wizoo がまだ Steinberg と仲がよかった頃の製品で、わずか 1.7GB のサンプル数 (これでも当時としてはかなりビッグサイズではある) にしてかなり高品質なサウンドを奏でてくれると評判だった。らしいです。
今は、この Hypersonic の直系の子孫 (腹違いの子とも言える) である Xpand! 2 が Air Music Technology からリリースされていますね。
Air Music Technology がかつての Wizoo であることは、この記事を読んでいるような人ならすでに知っていることと思いますが。
伝説のサウンドチーム Wizoo Sound Design は、Air Music Technology と UJAM へと姿を変え、今なお DTM 界で猛威をふるっているんですねぇ。
Steinberg HALion 2
2003年に Steinberg より発売されたサンプラー。
コンテンツディスクは4枚組で、Wizoo と eLab のロゴが入っています。
ただ、この写真に写っているものは HALion 2 のものではなくて初代 HALion のコンテンツディスクです。
HALion 2 のメインのサウンドコンテンツは初代 HALion のものと変わらないため、アップグレード版を購入したユーザーの場合は HALion 2 のインストーラーディスク (この中に少し追加サウンドも収録されている) のみが送られてきていたんですよね。
HALion 2 はそれなりに古い VST なので、Windows 11 が動いてる今の PC ではあまりマトモに動いてくれません。かなしいね。jBridge をかましてもだめ。
数日前に Absolute 5 を買ったので HALion 6 に読ませてみたら、HALion 3 Contents という扱いになりました。バリバリ使える。
Steinberg Virtual Guitarist Electric Edition
2002年に Steinberg より発売されたエレクトリックギター音源。実際のギタリストが演奏したギターの音を収録している超リアル (というか、実際リアルですし) な音源です。
Virtual Guitarist が発売されてからわずか半年ちょっとしか経っていないのに発売されたというのがすごいですね。当時の Steinberg はかなりハイペースで新製品を出していたという感じを受けます。
Virtual Guitarist Electric Edition はその名のとおりエレクトリックギターに特化した音源で (無印の Virtual Guitarist はアコースティックもエレクトリックもまんべんなく収録してました)、マルチエフェクターもついてきます。
このエフェクター、VSTe としても使用できるんですが、こいつがかなり優秀で、普段使いにも適しています。
わたしは今は無印 Virtual Guitarist は持っていないんですが、Virtual Guitarist と Virtual Guitarist Electric Edition のサウンドがすべて収録されている Virtual Guitarist 2 は持ってるんです。ただ、Virtual Guitarist Electric Edition とはエフェクターの互換性がなく、ちょっと出音が変わってしまうため継続して持っているという感じ。
Steinberg Studio Case
2003年に Steinberg より発売されたスタジオバンドル。Cubase の廉価版である Cubase SE に加え、Steinberg 謹製 VSTi の廉価版が5つもバンドルされたお得製品!
とにかくケースがでかいのなんの。それでいて中身は CD-ROM 数枚、USB-eLicenser、説明書のみなので、がら空きです。
Hypersonic 2 とか、大きめの箱はこの中にいっしょにしまってあります。
付属するプラグインは次の5つ:
- D'cota SE
- Groove Agent SE
- HALion SE
- Virtual Guitarist Electric Editon SE
- The Grand SE
いずれもライセンス認証が必要ないタイプの VSTi で、ほかの DAW でも普通に使うことができます。今の環境では、HALion SE と The Grand SE は動いてくれませんでしたが。
また、これは日本語版だけかもしれないですが、ストーム・ハウス・スタジオという見慣れないディスクがついてきています。これは、かの Arturia がかつて開発していた STORM という音楽作成ツールの日本向けラインナップのようです。
2005年には、新バージョンである Studio Case II が発売されています。変わったことは、無印 Cubase SE が Cubase SE 3 になったこと、そして Virtual Bassist SE が新たにバンドルプラグインに仲間入りしたということ。
Virtual Bassist SE のみライセンス認証が必要なようで、これもやはりほかの DAW でも使うことができると思います。知らんけど。
今となっては微妙かもしれないですが、音ネタとしてはそれなりに有用。特に D'cota と Groove Agent SE は使えますね。オークション等で安く売っていれば買うのもアリだとは思いますよ。安ければね。
Steinberg Groove Agent 3
2008年に Steinberg より発売されたドラム音源。
前は Groove Agent 2 を持っていて、でもあれは友人に売ってしまっていたんですね。
で、数日前にたまたま Groove Agent 3 を購入できる機会に恵まれたので、せっかくだし新品で購入。新品とはいえ、それなりに古い音源だからか €99 という破格で買えました。
今の Groove Agent にも引き継がれていますが、いわゆるバーチャルドラマーとしての役割が強いのが特徴。年代やスタイルごとにたくさんのプリセットが用意されていて、それぞれ実際のドラマーが演奏した演奏パターンが大量に収録されています。
Groove Agent 3 では Groove Agent 2 に比べてプリセットがいくつか増えているのと、Special Agent、Percussion Agent というモジュールが追加されてます。
前者はいわゆるドラムリプレイサー的な技術を活用したもので、実際のプロによる演奏をうまい具合にリズムに合わせて再構成してくれるとのこと。後者は今の Groove Agent にもあるようなパーカッションのサウンドセットですね。
ただ、なんかファーストインプレッションとしては Groove Agent 2 のほうが使いやすかった... 気がする... まだ慣れてないだけだと思いますが。
余談。
Groove Agent 4、5 は 3 みたいな即戦力みたいな感じではあまりないですが、音作りがとてもやりやすいんですよね。エフェクトもたくさんそろってるし。
あと拡張ライブラリが非常に優秀。唯一残念なのは、TR-808 とか Simons とか、ビンテージドラムマシンの拡張ライブラリがいまだに存在していないことですね。出したら絶対売れるのに。
いちおう標準ライブラリにもそれっぽい音は入ってるんですけどね、Retrospective とかモロ Linn Drum ですし。
ここに書いてないのは写真撮るのが面倒だったやつです。LM4 MKII は実家に置いてきてしまったし、Virtual Guitarist 2 のディスクは... どこやっちゃったっけかな、外箱持ってなくてディスクだけなので、あまり目立たないんですよね。
以上。