とらきす の ぐだログ

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ワクチン3回目、しんどい

3回目の COVID-19 ワクチンを接種してからおよそ36時間が経過したが、ちょっと自分でもびっくりするくらいグロッキーになっている。が、それなりに良い経験ではあるので文字として残しておくことにする。

今までにあまり大きな病気をしたことがなかったため、気づくのになかなか時間がかかってしまったが、ワクチン接種3回目の副反応はかなりきつい。

1、2、3回目のいずれもファイザー社製のワクチンで、1回目の時はほぼ全く副反応はなく、2回目の時は注射した腕が痛かったのと発熱があっただけで、たいした自覚症状はなかった。こんな結果であったから、今回もせいぜい腕が痛くなるくらいだろうとタカをくくっていた。
既に3回目のワクチン接種を終えた周りの人からは「丸2日ずっと寝込んでいた」みたいなのをよく聞いていたので、事前に食料品・消耗品を買い込んだりとそれなりに対策はしていたのだが、まさかここまでとは思っていなかった。

ワクチンを接種してすぐは何の症状も出なかった。2回目の時は注射してからすぐ腕が痛くなり始めたので、やはり今回は2回目よりも軽症状なのではないかと安堵した。ワクチン接種の帰りに油そばを美味しくいただいた。

それから半日くらいの間は、腕が痛くなり始めたくらいで、これといって無症状だった。ワクチンを接種する前の日はあまり満足に睡眠を取れていなかったので、昼寝をした。

唐突に目が覚めた。なぜかはわからないが、寒くもないのに全身が震えていた。これはこれで面白かったので身を委ねていたら、また眠りに入った。

次に目が覚めたのは、眠りについてから6時間後ぐらいだった。とにかく頭が痛かった。睡眠を取りすぎて偏頭痛になるというのはよくあることだったので、今回もその類だと思った。
とりあえず様子見にマツモトキヨシの安い頭痛鎮痛剤を飲もうとしたが、異様に寒気がすることに気づいた。室温を見るとだいたい25℃前後で、むしろ暖かいとさえ言えるのに、やたらと肌寒く感じた。身体を動かすのも非常にだるかった。

体温計が見当たらなかったので、Apple Watch で脈拍を測って計算してみると、少なくとも39℃以上の熱が出ているようだった。明らかに身体が熱くなっていることがわかった。
鎮痛解熱剤を飲んで30分を経過しても頭痛は収まらない。バファリンを引っ張り出してきて飲んでみたが、やはりこれも効果はなかった。

汗をかいていたのでシャワーを浴びたが、なんとなく感覚が鋭敏化していることに気づいた。シャワーを背中に当てると少しだが痛みを感じる。指先もピリピリと痺れているような感覚があった。ただ、これは寝起きで血管が拡張しているせいかもしれない。

さっきまで寝ていたので何かしようと思ったが、身体が動いてくれない。頭がズキズキと痛み、身体中 強い倦怠感に襲われていた。結局 寝る以外に何もすることができなかった。このあたりで、ようやく「これはしんどいぞ」と思い始めた。

先ほども書いたが、これまでに大きな病気をした経験があまりないので、「しんどい」というのがどういう状態なのかわかっていなかったのだ。身体的にもわりと病気に強い方ではあるし、ほかに類を見ないほどの楽天家であるので、精神的にも辛いという経験をしたことがなかった。
これで、だいたいどういう症状が出てきたらしんどいのかというボーダーラインが引けた気がして、良い経験にはなったと思う。

カロナールよりもロキソニンの方が効くと親が言っていたので、足元もおぼつかない状態でひぃひぃ言いながらマツモトキヨシに行ってみたが、それなりに遅い時間帯だったので薬剤師がおらず、ロキソプロフェン系の鎮痛解熱剤は買うことができなかった。代わりにラックルを買って飲んでみたが、やはり効果なし。アセトアミノフェン系は効かないのだろうか。

食欲がないというのもはじめての経験だった。そのことに気づいたのは、最後に物を口にしてから24時間ほど経過してからだった。どれだけ体調が悪かろうとお腹が空かないことなんてないだろうと思っていたのだが、それは事実ではなかった。飲み物しか口にしていないまま24時間が経っても空腹感はまるでなかった。
何か食べなくてはと思い事前にコンビニで買っておいたうどんを食べてみたが、数口で「もう要らない」と感じた。胃が食事を受け付けないとはこういうことかと納得した。

飲み物は普通に飲めていたので、inゼリーを買ってきて食べるようにした。それまでは緑茶ばかり飲んでいたのでわからなかったが、inゼリーを食べてみて、あまり味がしないことに気づいた。
味覚には甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つがあるも言われているが、特に酸味、塩味、うま味はほぼ感じられない。甘味はやや感じるが、苦味だけそれまで通り感じるため、何を食べても苦く感じる。

嗅覚にはたぶん影響はない。と思う。

と、この文章を書いているうちに熱はだいぶ下がってきた気がする。それなのにやたら汗をかくのが奇妙だ。
倦怠感はだいぶ薄れてきたが、頭痛はまだ止まない。

明日までに頭痛が治まっていることと、味覚が戻ることを祈りながら眠りにつくことにする。


経過。

寝起きはわりと良好。ただし頭痛あり。脈拍は昨日とあまり変わらず。
味覚はあいかわらずぶっ壊れていて、塩を舐めてみてもしょっぱいと感じない。 どちらかと言うと「にがり」っぽい味に感じた。

体調はまだあまり優れてはいなかったので、お仕事を休むことに。

ただ、頑張れば出かけられるぐらいの元気はあったため、ロキソニンを買いにマツモトキヨシへ。ついでに体温計も買っておく。

熱を測ってみると、38℃前後。
ロキソニンを飲んだが、頭痛は収まらない。効かないときは効かないものだ。

そのまま安静にして、夕方頃にはだいぶ身体が軽くなった。熱を測ってみると既に平熱に戻っていた。

驚くことに味覚は多少戻っていて、塩味はだいぶ感じられるようになっていた。
ただ、うま味は依然としてまるで感じられない。シンプルな麺つゆ味のぶっかけうどんを食べてみても、やはり苦味が勝つ。おそらく和食や魚介類はこんな調子だろう。
ただでさえコーヒーや酒が飲めず辛いものや酸っぱいものが食べられないという子供舌ぶりが、よけい悪化したようである。

そういうわけで、食欲もあまりない。美味しいものを美味しいと感じられないと分かった途端、食べたいという意欲がストンとなくなるというのも興味深い話である。
幸いなことに甘味はほぼ元の状態にまで回復しているようで、しばらくはinゼリーにお世話になるかもしれない。


そういうわけで、およそ接種から60時間くらいで副反応は収まった。味覚はまだなんかおかしいけど。
21年という人生の中で最も体調が悪い時間だったと自信を持って言える。

もし次の機会があるのなら、もちろん接種はするが、今までのように快くというわけにはいかないだろうと思った。