高専OBOG Advent Calendar 2019 11日目の記事になります。
本当にごめんなさい、遅刻しました。
言い訳をすると、とある企業さんへ提出する選考課題があったんです。
課題が提示されたのが一昨日で、つまり制作期間が2日間しかなくてですね。徹夜して 先ほどなんとか提出できましたが、コレ書いてなくても危うかったくらいなんです。提出期限の15分前くらいに提出しましたもん。
えー、私が高専を辞めて専門学校へ入学してから半年が経過しましたので、この記事ではその所感をざっくりと記しておきたいと思います。
課題やってから大急ぎで書いてるので、収集がつかなくなるであろうことは自明です。読みにくいかとは思いますが、許してください。
つーかもう半年が経ったんですか?
2019年終わるってマジ? 早すぎないですかホント。歳とると時間の流れが〜 って本当ですね。怖い。
そうそう、私は特にWebエンジニア志望なので、そちらへ沿った内容になるかと思います。ほかの業界のことはわからないので期待しないでください。
目次
なぜ辞めた?
もういい加減 この辺のネタは色んなところで話してるので、ここでは書きません。
かと言って、なんか 高専辞めたのはこれが原因で〜 とか 所詮は言い訳みたいなそんな見苦しい記事にリンク貼るのも恥ずかしいので、探してください。noteとかに書いてます。
三重苦を背負っての就活
そろそろと就活を始めた私ですが、そんな私の背中には3つの重荷がのしかかっていたのです。
これらの三重苦は、実際に就活をする上でどれほど障害になるのか? そもそも障害となり得るのか?
というのが段々とわかりかけてきたので、軽くまとめます。
まずは三重苦。
1. 高専を辞めた
なんだかんだ言って、高専を辞めることによって生じる最大のデメリットは「高専生でなくなること」なんですよね。
高専コミュニティの力は絶大です。エンジニア志望なら尚更です。
ここまで日本中に網を張っている技術者のネットワークはそうないのではないでしょうか?
とかく、大学生や院生には与えられない、高専生だけのチャンスというものが 思いのほかたくさんあるということを、高専辞めてから知りました。
私が高専コミュニティに関わり始めたのが、高専を辞める少し前からだったんです。
今でこそ私のTwitterのFF人数は結構な多さになってきましたが、高専在学中はもっと規模が小さかったんです。
それが、わりと最近になって高専生のアカウントをTwitterでフォローするようになり、そこからぐんぐんと増えていった感じ。
私の通っていた某高専は、あまり(全く?)情報系の分野に強くなく、それが影響しているのかわかりませんが、高専カンファレンスなどの存在も全く知りませんでした。
Twitterって大事ですね。
こうして高専生や技術系のアカウントがFF内に増えてくると、TLが高専と技術の話題で埋まるようになってくるんですね。
こうなってくると、Twitterは非常に効率の良い情報収集ツールに化けます。
普段通りにTLを眺めているだけで、IT業界の動向や新技術などの情報がどんどん脳内に流れ込んできます。スピ◯ドラーニングです。
更にその上もあります。
過度に技術系アカウントが増えたTLというのは、私よりもはるかに格の高い魑魅魍魎 (つよつよエンジニア)たちが蔓延る混沌の世界と化します。
私のようなへっぽこエンジニアはガリガリと自尊心が削られていきますが、それはそれで良いモチベーションの維持に繋がるのです。
Twitterを軸に開発を進めていくTDD (Twitter-Driven-Development、Twitter駆動開発)という手法は、通常の開発よりもはるかに優れた効率を叩き出すことが証明されています (個人調べ)。
もっと早くに高専コミュニティに関わるようになっていれば、高専に残るという選択肢を選んでいた可能性は十分にあったと思います。
2. 名古屋の専門学校に通っている
私は岐阜県に住んでいて、毎朝 名古屋にある情報系の専門学校まで通っています。一応言っておくと、HALではないです。
やはり地方の学生にとっては、IT業界の就活は少し辛いものがあるのではないでしょうか?
「名古屋ならまだマシじゃねーか!」という声が飛んできそうですが、とんでもない。
名古屋なんて、東京や福岡、大阪に比べたら、IT関連の規模ははるかに下です。IT企業の数そのものは少なくはないのですが、Web系となるとその数はガクッと減ります。
上場しているような有名な企業さんでいえば、ATEAMさんくらいでしょうか。
まぁ地理的アドバンテージはまだ良いのです。これは私に限らず、多くの高専生にも該当することだと思うので。
それよりも問題なのは、「専門学校生」という点。
専門学校というのは、大学とは違って 普通の高校と同じように授業がビッシリ入ってます。つまり、平日に就活を行うのが難しいです。
…ちょっと口が悪くなってしまいますが、私の場合、別に就職さえできれば専門学校にはあまり用はないのです。
しかし、教師との関係が悪化するのは私としても避けたいので、そう目立った行動は起こせません。
そもそも、なぜ就職でもなく大学に入るでもなく専門学校を選んだのかと言いますと。
まず、高専を辞めると決めたのが2018年の12月頃とかなり遅めでした。あと1、2ヶ月で大学入試なんて不可能。この線はナシです。
そして、私は2016年4月に高専へ入学し、2019年3月に退学しました。ぱっと見、3年課程を修了しているように思えるじゃないですか。
でも私は2年生のときにワンクッション挟んでいる (察してくれ)ので、3年課程修了してないんです。
最終学歴中卒で就職はちょっと… ねぇ?
IT業界、特にWeb業界はあまり学歴を気にしないとは言います。
しかし実際のところは、大学の偏差値や文系・理系による違いとかはあまり考慮しないよ〜 というくらいのことで、高等教育課程 (高専5年、専門学校、大学、大学院など)を修了しておくのはほぼマストです。
強いて言うなら、それこそ高専の3年課程修了が唯一の例外と考えて良いでしょう。
Twitterでの知り合いにも、高専を3年修了と同時に辞め、フロントエンド界隈ではかなり有名な某企業へ就職を果たした方がいます。しかし、これはかなりのレアケースではあることは間違いないです。
そんな訳で、私はほぼ学歴作りのためだけに専門学校へ来たのです。
そして、専門学校というだけでなく「名古屋の」という点もここでかなり影響してきます。
名古屋周辺はトヨタ系列の企業が根強く残っており、それに伴ってSIer系の業種がほとんどとなっています。私はWebエンジニア志望だったのですが、学校へ来る求人とか そういうのは全部やはりSIer系ばかり。
全くアテにできません。自分だけで就活を進めていく必要があります。
と、地理的にも環境的にもやや就活しづらい状況になってしまっている訳です。
3. 実績がない
一番困るやつです。
先述した内容でなんとなく察せるかと思いますが、高専にいた頃の私は、就活に関して全く関心がありませんでした。
いわゆるハッカソンやコンテスト、カンファレンスなど、そういった類の催し物への参加経験も一切ありませんでした。
プログラミング自体は好きでやっていて、いくつか制作物もありました。
Haxeで書いたゲームボーイのエミュレータとか… そうそう手を出すことのない領域だろうし、これは実績として使えそうだと思っていました。
…2019年の夏までは。
ここで悲しい悲しい事件が起こります。
それが「GitHubアカウント消失事件」です。
私は、これまでのほぼ全てのプロジェクトをGitHubのPrivateリポジトリで管理していました。
だいぶ昔のプロジェクトの中にはまだGitで管理していなかったものもいくつかありましたが、PCを買い換えたときにバックアップとして一通りGitHubへ投げ、ローカルのデータは全て消去しました。
私はセキュリティにも気を使っていたので、GitHubの2段階認証を有効にしていました。iPhoneにGoogle Authenticatorアプリを入れ、そこでワンタイムトークンを管理していました。
私はその頃、iPhone 7 Plusを脱獄 (Jailbreak)して使っていたのですが、もうiOS 13が登場しようとしているのにiOS 9.1のまま止まっているのが段々嫌になってきたので、入獄することにしました。
で、なんか脱獄してゴミとか溜まってそうだったし どうせならクリーンインストールしちゃおう、と。
あとはわかりましたね?
そう、GitHubの2段階認証を有効にしたまま、iPhoneのデータを消してしまったのです。
あたしってほんとバカ…
こうして2段階認証によって締め出された私は、なんとバックアップコードも紛失していたことが判明。
サポートに問い合わせたところ、「オーケー、わかった! アカウント消すからPublicリポジトリを一通りCloneしておいてね :) (要約)」との返答。
私が欲しいのはPrivateリポジトリなんだよ!!! と叫びたい衝動を堪え、泣く泣くアカウントを電子の海に葬り去ったという訳です。
えー、今回は私が完全に悪いのですが。
とにかく、Google Authenticatorはオススメしません。バックアップ機能がついておらず、端末を移行する際は各サービスの2段階認証をわざわざ手動で無効にしないといけないからです。
オススメはAuthyです。
UIはダサめですが、モバイルアプリ版に限りアイコンをカスタムできる機能が追加され、マイナーなサービスでもある程度見た目を整えられるようになりました。オンラインで同期できるので、万が一 iPhoneが死んでも安心です。
ハイ!
要するに、実績を示すものが何もない状況からのスタートです。きっっっついでしょコレ。
三重苦は実際どうだったか?
さて、この三重苦。実際に就活をやってみたらどうだったのか、についてです。
1. 高専を辞めた -> 概ね問題なし
この点に関しては概ね問題なく就活を進められています。
というか、高専を辞めてまで専門学校に行った理由は何か? っていうの 面接の度にほぼ確実に訊かれるんですよ。
いや、だって こんな経歴、絶対目を引くじゃないですか。普通に大学行きましたー ってのより200%目立ちますからね。
そこを逆手にとって、そこから上手く話を繋げていけて むしろ助かってます。
それに、一応は元高専生ですので、その辺の話で盛り上がれるというのもあります。
カンファレンスの懇親会とか行くとですね、高専卒の社員の方とか結構いらっしゃるんですよ。少なくとも2、3人くらいはいます。
私自身、高専を辞めたことに負い目を感じてはいるのです。だからという訳ではありませんが、正直、高専在校生であったり きちんと高専を卒業している人のアカウントに絡んでいくのは、「チッ オメー高専辞めたクセに話しかけてくんじゃねぇ!」って思われないかなー とか、高専カンファとかも、もし自分がその場にいたら浮かないだろうか… とか考えてしまいます。
だってホラ 例えば自分のクラスにさ、やたらほかの人に干渉してくる留年生降ってきたらさ ウザいじゃん?
そういう経験ないです?
でもまぁ これからは高専退学おじさんとしてもう少し図々しくなってみようかと思います。高専カンファ福岡、行きたいよね…
就活 (特にWeb系)のこととか質問してくれれば、むしろ喜ぶのでバシバシ絡んでやってください。
2. 名古屋の専門学校に通っている -> 概ね問題なし
これも、今のところほぼ不自由なく就活できています。
会社説明会… とかはちょっと厳しいかもしれませんが、インターンシップ等であれば企業側が交通費や宿泊費を負担してくれることが多いです。
それに、どこでも寝れるタイプだというのであれば、夜行バスとカプセルホテルを利用すればかなり安く都会へ行けます。
最近では、地方の就活生のために宿泊施設を無償で提供してくれるサービスなんかもあると聞きます。今度使ってみようかな。
それに、今はだいたいどこの企業さんでもオンラインでの面談を実施してくれます。
選考に関わる面接と言う訳ではなく、カジュアル面談として、本格的な選考に進む前に色々と話せる機会を作ってもらえるのです。
そして、サポーターズさん、キャリアセレクトさんのような、Webエンジニアの就活を支援してくれるサービス。これは是非とも利用すべきです。
交通費を出してくれる逆求人イベントを開催してくれたり、色々な企業さんから説明会のお知らせが届いたりします。
きちんとプロフィールを埋めておけば、スタッフの方と直接やり取りをして企業を紹介して頂けたりもします。
あとWantedlyとか。アレ 結構プロフィール頑張って埋めないとスカウトとか来ないんですよね。
その代わり、各企業から個別のメッセージと共にスカウトが飛んでくるので、しっかりとプロフィールを読んでくれた企業さんなんだなー っていうのがわかりやすくて良いです。
ただ、休みが取れないっていうのは相変わらず困ってます。
何より長期インターンができないっていうのしんどいですね。近場で技術アルバイトを探すほかありません。
私の通っている専門学校は、会社説明会とか面接とかであれば、面倒な手続きを踏むことで公欠扱いにしてもらえます。
ただ、カンファレンスとかはダメなんです。
BIT VALLEY 2019に行くために欠席することを伝えたら、「カンファレンスとか行っても就職に繋がる訳じゃないでしょ。それより授業休まないように」と…
まぁ言いたいことはわかるんです。
でもあんな… クソつまんない授業受けて時間を浪費するより、色んな人の話聞いてコミュニケーション取ってた方がはるかに良いと思うんですけど。皆さんどう思われます?
3. 実績がない -> 困るが絶望的ではない
これはやっぱり今でも困ってます。
これまでの制作物を提出しろっていう企業さんは思ったよりは少ない印象です。
フロントエンドやWebデザイナー、ゲームエンジニアとなると多くなってるのでしょうね。
まぁ、形がないとはいえ、実際に作った経験はあるものなので、その辺のノウハウはキチンとありますよ ってことを上手くアピールできれば良いとは思います。
あと、Chatworkさんのサマーインターンに参加させて頂けたのが良い評価となっているようで、そこからスカウトや招待の数がグンと増えました。
インターンシップは大事ですよ。夏休みとか、是非みんな行きましょう。
カンファレンスなどは、興味を惹かれるものであれば (あと金銭的に厳しくなければ)、なるべく行くようにしています。
また、このまま「セッションやLTを聴いているだけでは嫌だ!」と思い始めてきていたので、学生LTで思い切って登壇してみたり。アウトプットを増やす心がけをするようにしました。
というか、就活がどうの以前に、普通にショッキングですよ。これまで作ったものが跡形もなく消えるってさァ… ホント心臓によくないです。
胸を張って提出できるようなソースコードが残っていれば、今回アドベントカレンダー遅刻することもなかった訳で。
良い子のみんなは2段階認証の管理はちゃんとしようね!
おわり
いつも通り 取り留めがなくなってきたところで終わろうかと思います。
正直、今のところ就活はかなり充実しています。
既に1つ内定は頂いていて、しかも私の志望している業種にとても近い企業さんです。
IT業界でそんなことはないかと思いますが、大卒なのに数十社受けても内定が出ない〜 なんて話もよく聞きますし… この経歴の割には健闘できているほうじゃないでしょうか?
まぁそれはそれとして、就活はまだ続けるつもりです。企業なんて星の数ほどある訳で、自分に最もマッチする企業と出会える確率なんて本当に低いはず。
就活時期に余裕がある間は、そこのところを突き詰めるために 普通に就活を続けていくつもりです。
私は高専を辞めたことがターニングポイントとなって、ここ半年で色々と成長できたという実感があります。
あ、高専を辞めた「から」ではないことには留意してくださいね。そりゃ辞めないに越したことはないので。
そんな感じです。高専辞めたからって希望を失うことはないんやで。
あ、アドベントカレンダー、遅刻して本当に申し訳ありませんでした。徹夜してコード書いてたんです、遊んでた訳ではないので許してください。
ようやく書き終わった…
このあと、面接のために京都行ってきます。夜行バスで。
それでは〜